福間香奈女流王座「家族の支え、感謝」 夫も日本一へ「お互いすごく将棋が好きなので」【第14期女流王座戦】=北野新太撮影

4連覇を達成した福間香奈女流王座=2025年3月5日午後6時44分、東京都渋谷区の将棋会館、北野新太撮影

 将棋の第14期女流王座戦五番勝負第3局が5日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、福間香奈女流王座(33)=清麗・女流名人・女流王位・倉敷藤花と合わせ女流五冠=が挑戦者の西山朋佳女流三冠(29)=白玲・女王・女流王将=に195手で勝ち、シリーズ3連勝で4連覇を達成した。

 出産のため昨年11月~今年2月に休場していた福間女流王座は、2月14日の復帰戦から無敗の7連勝。女流タイトル獲得60期の大台に乗せ、自らが持つ史上1位の獲得数を更新した。「今期はいろんな方々に支えていただいた。無事にタイトル戦を戦うことができて感謝しています」と述べながら「どの将棋も一手一手考えて、要所で読みを入れて指すことができたのはよかったと思います」とシリーズを総括した。

 昨年12月に男児を出産したばかりだが、過密日程での対局が続いている。「出産があって対局できるかどうか分からない状況でしたので、周りの皆さんに支えられ、対局できることがありがたいです。将棋を指せているのは家族の支えがあるから。指せて幸せです」

 夫のアマチュア強豪で元奨励会三段の福間健太さんは8、9日の第47回朝日アマチュア将棋名人戦全国大会(朝日新聞社主催)に出場し、日本一を目指す。「お互いすごく将棋が好きなので(一緒に指すことが)いい息抜きになっています」

 一方、1勝を挙げられなかった西山女流三冠は「ストレート負けということで、反省しなければいけないと思います」と振り返った。

 両者は8日に開幕する第51期女流名人戦五番勝負でも対戦する。

共有
Exit mobile version