【言わせて!私の争点】障害者支援NPOスタッフ 久保田瑛さん
弟のたけしさん(28)は、重度の知的障害者です。NPOクリエイティブサポートレッツは、障害があってもアートを通して自分を表現する力を身につけられると考えた母が、2000年に立ち上げました。
18年には、障害者たちのシェアハウスや一般の人も宿泊できるゲストハウスを兼ねた活動拠点「たけし文化センター連尺町」を、浜松市の中心市街地に設けました。弟もここで暮らしています。私もこの年、レッツのスタッフとして活動することになりました。
障害者施設は郊外にあることが多いのですが、レッツの施設はまちの真ん中にあります。様々な人たちと、「共にいる」という状況がつくりやすいのがまちなかです。社会的に排除されがちな存在だからこそ、まちにいる意味があります。
弟も毎日、スタッフとまちを…