東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出で東電は4日、6回目となる放出を完了したと発表した。5月17日から、敷地内のタンクで保管していた水約7900トンを海水で希釈しながら放出した。放出期間中はトラブルはなく、計画通りに進んだという。
東電によると、4日午前から、放出設備の配管に残っていた水を押し出す作業を始め、正午に終えたという。東電が周辺海域の海水に含まれるトリチウム濃度を調べているが、国の基準を下回っていて、異常はみられていないという。
東電は、今年度は7回に分けて約5万4600トンの処理水の放出を予定している。今回の放出は今年度では2回目だった。次回は、6~7月に実施する予定だという。(玉木祥子)