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福島第一原発2号機の原子炉建屋で、燃料デブリ取り出し装置の押し込みパイプを運ぶ様子=2024年7月24日、東京電力提供
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 東京電力は10日朝、福島第一原発2号機の溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の試験的な取り出しに着手した。今後2週間程度かけ、原子炉格納容器の底部から3グラム以下の燃料デブリを取り出す方針。政府と東電は当初、2021年の取り出し開始を予定していたが、約3年遅れとなった。

 試験的取り出しは8月22日に着手予定だったが、準備作業中に、装置の接続順の誤りがわかり、延期されていた。東電はミスの原因調査や再発防止策を発表、作業再開は問題ないと判断した。

 東電によると、9月10日午前6時半過ぎ、2号機原子炉建屋内での作業を再開。取り出し装置を原子炉内に入れるため、午前7時20分に格納容器への通り道の途中にある「隔離弁」の先まで押し込んだ。

 政府と東電は、51年までの…

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