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10日午前4時ごろ、福島市土湯温泉町を走る県道「本宮土湯温泉線」で雪崩が発生し、通行止めになった。福島県によると、ホテル2軒の宿泊客と従業員の100人以上が孤立しているという。県などが除雪と倒木の除去を進めている。
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福島県内は先週からの寒波で、会津地方を中心に大雪に見舞われていた。
県によると、ホテルの従業員が出勤時、県道になだれこんだ雪に阻まれ通行できずに通報。県が雪崩の発生を確認し、付近の5.6キロを通行止めにした。
2軒のホテルではガスや水道は使える。県によると、宿泊客と従業員に救急搬送が必要な体調不良者は確認されていないという。
現場は、福島市南西部にある土湯温泉郷の一角。福島市から会津方面に山を越える途中に温泉宿が点在する人気の観光地だ。
標高1200メートルの山腹にある野地温泉ホテルには午前5時半ごろ、福島県の担当者から「近くで雪崩が起きたので道路は通行できない」と電話が入った。男性従業員が車で確認しに行くと、6キロほど離れた県道のカーブのところが幅20メートルほど大雪で覆われていた。
130人ほどが宿泊しているという。午前7時半に館内放送で「雪崩が起き、道路が通れないので部屋で待機してください」と宿泊客に伝えた。フロントの男性従業員は「今朝は天候はよかったので、雪が緩んでいたのかもしれない。直接フロントに尋ねに来るお客さんも多く、総出で対応している。いつまで孤立状態が続くのか、不安です」。
孤立して27人の宿泊客がいる相模屋旅館には午前9時前、県から「午前10時には車は通れるようになる見通しだ。ただ、バスなどの大型車が通るのは無理」と連絡があった。JR福島駅に送迎用バスで帰る予定の客もいることから、通行できる車の手配に追われているという。女性スタッフは「小さい雪崩は昨日もあったが、道路をふさぐ大きな雪崩の被害は、ここ最近なかった」と話した。