著書を持つ大和田新さん=2024年8月30日午前10時16分、福島県楢葉町、滝口信之撮影

 東日本大震災と原発事故後、福島県内外の被災地をめぐり、マイクを向けてきたフリーアナウンサーの大和田新さん(69)。2011年から取材を通じて出会った人との交流をつづったコラムをまとめた「続々・大和田ノート」を8月末に出版した。

 神奈川県横須賀市出身の大和田さんは、大学卒業後、ラジオ福島(福島市)に就職。震災時は編成局長だった。2011年3月11日は午後6時から翌12日午前6時までマイクの前で話し続けた。ラジオ福島は同月26日までCMなしで24時間生放送を続けた。

  • 伝え続ける苦悩と希望 福島のラジオアナ・大和田新さん

 大和田さんが被災地を訪れるようになったのはリスナーからの一通の投稿だった。

 「現場を見ずに『頑張ろう福…

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