北陸新幹線の敦賀延伸後、最初の大型連休となった福井県内の観光客について、新幹線の駅に近い観光地を中心に大幅に増えたことが県のまとめで分かった。敦賀以西でも増えており、県は「県全域に新幹線効果が広がった」としている。
県観光誘客課によると、伸び率が最も大きかったのは、敦賀赤レンガ倉庫(敦賀市)で、今年(4月27日~5月6日、10日間)と前年(4月29日~5月7日、9日間)を比べ、40・7%増と9762人が訪れた。
次いで東尋坊(坂井市)は同26・5%増の7万1887人、西山公園(鯖江市)は同26・0%増の19万2765人と続いた。一乗谷朝倉氏遺跡は同1・1%減と調査対象で唯一減少したが、入り込み数は11万9057人と2番目に多かった。
敦賀以西では、レインボーライン(美浜町、若狭町)の山頂公園で同17・2%増の2万1729人と2桁の伸び。商業施設「UMIKARA」(高浜町)は同8・4%増、蘇洞門(小浜市)は5・8%増、熊川宿(若狭町)は同3・6%増と、いずれも前年を上回った。
県立恐竜博物館(勝山市)は前年は休館のため、2022年の調査との比較になるが、53・6%増の8万6240人だった。(長屋護)