ニューロダイバーシティー(神経多様性)の学校は、これまでの学校と何が違うのか。ニューロダイバーシティ・スクール・イン・東京(NSIT、東京都港区)の共同創立者で、千葉工業大学長の伊藤穰一さん(58)に聞いた。
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一番の違いは「ゴールを変える」ことです。
大局的に見ると、これまでの教育のゴールは、障害者を限りなく健常者に近づけることでした。障害者が健常者のように振る舞い、「普通」の労働者として働けるようにする。その陰では、「普通」に適応できず、苦しんだ人が大勢います。
自閉スペクトラム症の娘(7) 「彼女が生きていく社会を作る」
発達特性のある人たちに標準…