東京、埼玉両都県で4件相次いだ強盗致傷事件で、神奈川、千葉両県で8月末以降に起きた強盗事件3件についても、埼玉県警と警視庁の共同捜査本部などが同一グループによる犯行の疑いがあるとみていることが、捜査関係者への取材で分かった。この7事件で実行役は闇バイトを通じて集められ、実行役への指示に使われた匿名性の高い通信アプリのアカウントが一部で一致したという。
住民らを殴るなどして現金を狙うといった手口の共通性もあるといい、警視庁などは首都圏一帯で犯行を繰り返す強盗グループの実態解明を進める。
警察庁は8日、1都3県などの警察幹部らを集め、捜査会議を開催。谷滋行刑事局長は「国民の体感治安に大きく影響を及ぼしている」と述べ、指示役といった組織の上位にいる人物の摘発と全容解明を指示した。
東京都の練馬区、国分寺市、埼玉県のさいたま市、所沢市では9月18日~10月1日、住宅に複数の男が押し入る事件が4件相次ぎ、住人らがハンマーで殴られるなどして、現金や腕時計が奪われた。実行役の多くは逮捕され、「闇バイトに応募した」などと供述。捜査本部などは、匿名で指示を受けてメンバーを入れ替えて事件を繰り返す「匿名・流動型犯罪グループ」による犯行とみている。
これまでに国分寺と所沢の事…