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 埼玉県の三芳町に、「MIYOSHI」という会社があります。建設現場などにつける監視カメラの開発、レンタル。そのほか、さまざまな製品開発をしています。

 社長である佐藤英吉さん(58)は、次のテーマを考え抜きました。

 企業は何のために存在するのか?

 そして、こんな結論を出しました。

 寄付をするためだ!

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 佐藤さんの思考は進化していきます。

 企業は、もうかることに参入していくもの。もし、人類の悲願である「核廃絶」がもうかるとしたら、きっと……。

    ◇

 実家の家業は、ある電気製品の組み立て工場だった。メーカーの下請けとして、協力してくれる町工場がつくってきた部品を集めて組み立てるのである。

 佐藤さんは野球少年だった。祖父が経営していたバッティングセンターで、スピードボールを打ち返す。「あの少年、すごい」と注目されていた。中学でバスケに転向した。

 住む場所は、あるときは持ち家、あるときは借家、と変わった。家業の調子がいいときは持ち家、悪いときは借家だったのだ。

 経営ってたいへんだな~…

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