2025年度当初予算案が閣議決定された。一般会計の歳出総額は115兆円超と過去最大。一方で、高齢化などで増え続ける社会保障費は伸びを抑えることに腐心した。
医療費の患者負担に月ごとの限度を設けた「高額療養費制度」は2025年8月に、所得区分ごとに2.7～15%引き上げる。さらに、26年8月と27年8月にも区分を原則3分割して上げる。70歳未満の場合、細分化後は中間的な区分でも、現行から5万8500円増の13万8600円となる層があり、大幅な見直しだ。
政府の試算では、一連の見直しで最終的に国と地方あわせて年1600億円の公費が削減される。
背景には、子ども関連政策に向けた「宿題」がある。
昨年末に決めた「こども未来…
