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愛媛県内の刑法犯で最も多い「万引き」を減らすため、県警は個別の商店と協力して防犯対策を進める「万引き0プロジェクト」を始めた。第1号が松山市内の書店で始まったのを機に、万引きに悩む小売業者の状況を垣間見た。
松山市平田町の「明屋書店MEGA平田店」(森本尊文店長)を1月30日に訪れたのは、県警の酒井真由美・犯罪抑止対策課長補佐ら3人。交通事故死連続ゼロを伝える掲示にならい、何日連続で万引きが起きていないか数字を書き換えられる特製ポスターを持参、店内に貼った。県警生活安全企画課員が描いたイラスト入りだ。
さらに、店長の案内で店内を見回り、万引きを未然に抑止するヒントを伝えた。防犯カメラの設置状況や死角になりやすい場所を確認。客に店内ではエコバッグをたたむよう求めるなど、声かけの大事さも強調した。
同店でのプロジェクトは2月末まで30日間続ける。
万引き対策は死活問題
県警によると、昨年の県内の刑法犯認知件数6937件のうち最多は万引きの1241件で、自転車盗の1171件を上回った。万引きの検挙者数は623人で、約50%は65歳以上の高齢者。50代が約12%、40代が約10%だった。
松山市に本社を置く明屋書店…