能登北部を襲った9月の記録的な大雨から2週間。石破茂首相と立憲民主党の野田佳彦代表が5日、元日の能登半島地震と大雨の被災地を訪れた。与野党党首の来訪を、住民はどう受け止めたか。
地震の被災者向け仮設住宅が床上浸水した輪島市宅田町。家族で漁業を営む橋本幸子さん(50)は、視察に訪れた石破首相に水産業や暮らしの現状を話した。「心が折れてしまって」という言葉が漏れた。
地震で自宅が全壊し、5月に仮設に入居したが大雨で浸水した。実家も全壊。「本当に頼れるところがない。早く安らげる場所がほしい」と視察後の取材に話した。「すごく過疎化が進んでいる地域。それでも見捨てないで目を向けていただきたい」
石破首相は9月30日の記者会見で、衆院選を10月27日投開票の日程で実施する意向を表明した。床上浸水が相次いだ、この仮設住宅では「まだこの状態なのに選挙って、ちょっと、いかがなものかと」という声も出ていた。
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