衆院を解散し、記者会見に臨む石破茂首相=2024年10月9日午後8時11分、首相官邸、岩下毅撮影

 石破茂内閣は9日午後、衆院を解散した。解散後の臨時閣議で「15日公示、27日投開票」の衆院選の日程が決まり、与野党は事実上の選挙戦に入った。1日の首相就任から8日後の衆院解散は戦後最短。衆院選では経済、社会保障、外交安全保障などをめぐる諸課題を始め、岸田文雄内閣総辞職の原因となった自民党派閥の裏金事件への新政権の姿勢に国民の審判が下されることになる。

首相「国民に信を問う」

 首相は9日夜、首相官邸で記者会見し、「国民の納得、共感なくして政治を前に進めることはできない。国民に信を問い、信任を得て、新政権の掲げる政策に力強い後押しをお願いしたい」と述べた。選挙戦を通じ、能登半島地震の被災地の復興、物価高対策を含む経済政策、自衛隊員の処遇改善、地方創生などを訴える考えを示した。首相は今回の解散を「日本創生解散」と命名。週内にも地方創生に向けた新たな本部を設け、年末に向けて考え方をまとめる意向を示した。勝敗ラインは「自民党、公明党で過半数を目指したい」と語った。

 首相は解散に先立つ党首討論…

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