国学院大の山本歩夢

 今年の元日、国学院大の山本歩夢(4年)は寮で眠れない夜を過ごしていた。心配事が次々と頭の中に浮かぶ。

 「後輩はちゃんと走れるだろうか」

 「他の大学の調子はどうだろうか」

 翌日に箱根駅伝をひかえていた。が、自身はけがで復路も含めて欠場が決まっていた。走れないもどかしさに喪失感。なによりチームの力になれない自分が許せなかった。

 「あの時の悔しさは忘れたこ…

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