「ヤブツル」に出演する笑福亭鶴瓶(左)と小籔千豊=大阪市中央区、岩本修弥撮影

 笑福亭鶴瓶(72)と小籔千豊(かずとよ)(51)が台本なし、打ち合わせなしで自由気ままにトークを繰り広げる「ヤブツル」。2015年に始まったNHKのバラエティー番組は、節目の10回目が10月25日に放送される。関西の話芸の達人による掛け合いは、あの関西発の人気番組を意識しているという。

 番組の公開収録が9月末、NHK大阪放送局(大阪市中央区)であった。今回のテーマは「子育て」で、親子ら約120人が観覧した。

 「また背伸びたなー」。鶴瓶が20センチほど身長の高い小籔に言うと、小籔は「鶴瓶さんが縮んでるんですよ!」。番組は2部構成で、前半は2人の立ったままでのエピソードトーク。つかみから会場は笑いに包まれた。

 所属事務所が松竹芸能と吉本興業という、異色のタッグ。小籔は「昔は仲が悪かったみたいやけど、鶴瓶さんが垣根を越えてくれている」と言う。リモコンの操作が難しくなったことや、年をとったと感じるエピソードなど、気ままなフリートークが続いた。

 後半は観客のお悩み相談だ。もうすぐ離婚する、子どもがインターネットばかり見る、笑いが絶えない家庭にするには――。「ちゃんとせえ!」などと一刀両断する小籔に対し、「まあまあ、ええやんか」となだめる鶴瓶。アメとムチのような掛け合いに、相談者からも思わず笑みがこぼれた。

 収録後、2人が取材に応じた…

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