学校法人白百合学園は13日、盛岡白百合学園中高(盛岡市山岸4丁目)を2026年春から共学化すると発表した。少子化や共学志向の増加の影響で定員割れが続き、生徒確保に必要と判断した。全国にある白百合系列の7校で共学化は初めて。
定員割れが背景
学園によると、男子生徒を受け入れるのは26年春の中学、高校入試から。募集定員は現在の中学80人、高校240人を維持する。男子生徒受け入れに伴う校舎の改修や新設する部活動、制服などは今後検討するという。
盛岡白百合学園は1892年、盛岡女学校として開校した。1948年に盛岡白百合学園中高に改称。県内唯一のカトリック系ミッションスクールの女子校として、卒業生を送り出してきた。
ただ、89年には中高に1200人を超える生徒が在籍したが、98年春の高校入学者が初めて定員を割り込んだ。それ以降も入学者が募集定員に届かず、2005年春に高校の募集定員を300人から240人に削減。05年はわずかに定員を上回ったが、それ以降は定員割れが続いている。
今春の入学者は中学が80人の募集に対して24人、高校が240人に対して86人にとどまった。学園の小学校は19年を最後に募集を停止し、今春最後の卒業生7人が巣立った。3月末の法人理事会で共学化を決めた。
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