皇室の将来が揺らいでいる。天皇陛下を支える皇族方が女性皇族の結婚や高齢化で減少し、陛下の次世代の皇位継承者は悠仁(ひさひと)さまのみ。国会では、2021年に有識者会議がまとめた「女性皇族が結婚後も皇室に残る案」や、「旧宮家からの養子を可能とする案」の主に2案を議論しているが制度改正の見通しは立っていない。
女性皇族が結婚後も残る案
現状では天皇、皇后両陛下の長女愛子さまや秋篠宮家の次女佳子さまをはじめとする未婚の女性皇族5人は結婚によって皇室を離れることになる。その結果、次世代の皇族が秋篠宮家の悠仁さまのみとなる可能性がある。
女性皇族が結婚後も皇室に残る案は、「皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる」との皇室典範の定めを改正する案だ。昨年9月に衆参両院の正副議長がまとめた中間報告で「認める方向でおおむね共通認識が得られた」とされた。
各党間で主張が異なるのは…