北朝鮮による27日夜の軍事偵察衛星打ち上げをめぐり、日本政府の全国瞬時警報システム(Jアラート)による沖縄県への避難の呼びかけの解除は、テレビ局がロケットとみられる物体の爆発映像を報じてから十数分を要した。政府は公式には「適切だった」と強調するが、内部では対応の難しさを指摘する声が出ている。
- 発射のたびにJアラート、ジャーナリストが懸念「慣れが進まないか」
「ミサイル発射。北朝鮮から、ミサイルが発射されたものとみられます」。北朝鮮による打ち上げから約2分後の午後10時46分、日本政府はJアラートを発出した。
Jアラートは内閣官房が発出し、消防庁の送信システムを介して個人のスマホや自治体へと送られる。2023年4月からは、避難呼びかけを解除する際にも発信する運用に改められた。内閣官房によると、07年の運用開始以降、発出は今回で11回目という。
複数の政府関係者によると…