2014年5月10日、日が落ちたころだった。新潟市内にある自宅から、数百メートル離れた農業用水路の中で、女性(44)の長女は見つかった。
「あの子が見当たらないんだ」。家族から連絡を受け、女性は職場から急いで駆けつけ、近所を捜し回っていた。
昼過ぎまで家の中で遊んでいたが、その後、行方が分からなくなった。家族の目が離れた隙に外へ出て、自宅近くを流れる用水路に落ちてしまったようだった。
娘はもうすぐ3歳の誕生日を迎えるところだった。
しばらく経って、娘が見つかった場所を、事故の後はじめて訪れた。用水路に流れる水を何度も手にすくっては、口に運んだ。
用水路での事故をどうすれば防げるのか、記事後半で専門家とともに考えます
水が汚いね。ごめんね………