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事故のあと、女性の自宅付近を流れる用水路には、柵が設置された=2024年6月29日、新潟市、山本悠理撮影
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 2014年5月10日、日が落ちたころだった。新潟市内にある自宅から、数百メートル離れた農業用水路の中で、女性(44)の長女は見つかった。

 「あの子が見当たらないんだ」。家族から連絡を受け、女性は職場から急いで駆けつけ、近所を捜し回っていた。

 昼過ぎまで家の中で遊んでいたが、その後、行方が分からなくなった。家族の目が離れた隙に外へ出て、自宅近くを流れる用水路に落ちてしまったようだった。

 娘はもうすぐ3歳の誕生日を迎えるところだった。

 しばらく経って、娘が見つかった場所を、事故の後はじめて訪れた。用水路に流れる水を何度も手にすくっては、口に運んだ。

用水路での事故をどうすれば防げるのか、記事後半で専門家とともに考えます

 水が汚いね。ごめんね………

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