教職員の処分について説明する担当者=2025年2月27日、大阪市、稲垣大志郎撮影

 大阪府教育委員会は27日、女子生徒の顔写真をゴリラの顔に貼り付けた加工画像をLINEでやりとりしたなどとして、府立支援学校の男性教諭(35)を停職3カ月、女性教諭(29)を停職1カ月の懲戒処分にし、発表した。

 同学校高等部1年の担任だった両教諭は、私有のスマートフォンを使って無断撮影した生徒の画像や動画を2022年7月ごろからLINEで送り合うようになった。その中には、知的障害がある生徒の鼻を男性教諭が指で押し上げながら撮影したり、担任する生徒3人の顔写真を加工したりした写真が含まれていたという。

 男性教諭は「女性教諭を笑わせたいと思い、写真を加工した」、女性教諭は「便乗して楽しんでしまった」と話しているという。昨年12月に府の公益通報窓口に通報があり、発覚した。写真は外部に流出はしていないという。

 また、虚偽の報告で欠勤した府立高の男性教諭(31)を停職1カ月の処分にした。教諭は23年3月に4日間の日程で米・フロリダ州へ旅行したが、帰国間際に「機材トラブルで飛行機に遅延が生じ、帰国が遅れる」と同僚に連絡。予定より10日遅れて帰国した。7日余りの欠勤が生じて、終業式への参加や部活の顧問業務ができなかったという。後日、校長が出入国記録を調べると、ハワイから帰国していたことが判明。教諭はフロリダの後にハワイ観光をしたと認めたという。「早く帰ろうと思えば帰れたが、旅行先の居心地がよく、急いで帰る気になれなかった」と話しているという。

 そのほか、減給10分の1(6カ月)の処分を受けた府立高の女性実習助手(60)は、同じ学校の30代男性教諭に好意を抱き、ショートメッセージを送り続けるなどして、警察からストーカー規制法に基づく警告を受けたという。

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