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大学生、染織家、老舗和菓子店がコラボして生まれた「浮き寄せ」。コーヒーや炭酸水などに浮かべて楽しむ=京都フィナンシャルグループ提供

 お茶席で薄茶とともに供される干菓子(ひがし)。和三盆糖などを固めて作られるが、初めて口にした若者は「ちょっと甘すぎるなあ」と思った。この感想をヒントに、京都の大学生、染織の専門家、京菓子司の主人らが現代の干菓子を生みだした。名付けて「浮き寄せ」。2月4日から第2作、春を彩る「桜」を売るという。

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新しい和菓子「浮き寄せ」を考案したメンバー。左から杉浦千咲さん、石井千紘さん、吉村由依子さん、吉村良和さん、志村昌司さん=2024年12月3日午後3時29分、京都市下京区、日比野容子撮影

 発想の種は、いただきものの干菓子だった。賞味期限が迫っていた。

 「もったいないから、いっぺんに食べ切ってしまおう」

 そう思ったのは、京都市立芸術大学美術学部で彫刻を専攻する杉浦千咲さん(20)。

 「でも、ちょっと甘すぎて、たくさん食べるのは難しいなと思ったんです」

 この体験が新しい商品の誕生につながった。

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大学生、染織家、老舗和菓子店がコラボして生まれた「浮き寄せ」=京都フィナンシャルグループ提供

 昨年のこと。京都フィナンシ…

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