米国の次期大統領にトランプ前大統領が決まったことを、パレスチナ自治区ガザの人々はどう受け止めているのか。トランプ氏は、著しく「イスラエル寄り」の姿勢で知られる。来年1月に就任後はパレスチナにより厳しい状況になるとも予想される。ただ、実際にガザの人たちに話を聞くと、期待する声も少なくなかった。どういうことなのか。ムハンマド・マンスール通信員が報告する。
ガザ最南部ラファに住むフサム・シャールさん（52）は、「周囲ではトランプ氏の下で、イスラエル軍のガザへの攻撃が、より激化するのではないかという恐怖が強い」と話す。一方でシャールさん自身は、トランプ氏が選挙戦中、「大統領になればガザでの戦争を終わらせる」と発言していたことに希望も持っているという。「この戦争を止めるという公約を、誠実に果たしてほしい」と語る。
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■１期目の悪夢と、トランプ氏…
