「はみだし者でかまわない」

 ザ・ブルーハーツの「ロクデナシ」のサビ。その一節だ。

 ビースト・猿川真寿(45)は、若い頃からテーマソングとして聴いていた。

 「今も、20歳までに聴いていた曲をよく聴きますよ。心のどこかで、青春時代のままの気持ちでいたいんでしょうね。(ミスター麻雀(マージャン)と呼ばれた)小島武夫先生も、最後に『ろくでなし』という自伝を出していて。時代が求める品行方正よりも、かっこよく生きていたい」

対局中の猿川真寿©ABEMA

 自由に生き、自分を曲げない。

 猿川は、反骨と美学の雀士である。

 「ファンのために打つ」

 「ツイていなかった」

 しばしば雀士からも聞かれる言葉だが、猿川は言いたくない、という。

上京のきっかけを与えてくれた多井隆晴の助言、「さるすけ」と呼ばれる鈴木大介が見せた美学への思いーー。「ロクデナシ」猿川真寿の生き様とは。

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 「もちろんファンと勝ちを共…

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