ドイツ東部マクデブルクで2024年12月20日、車が人々に突っ込んだあと、立ち入りが禁止されたクリスマスマーケットの前に立つ警備員=AP

 ドイツ東部マクデブルクのクリスマスマーケットで起きた車による群衆への襲撃事件で、現地の捜査当局幹部らは21日、殺人などの疑いで逮捕されたサウジアラビア出身の医師の容疑者の男(50)が、サウジからの亡命者に対するドイツ政府の対応に不満を抱いていたことを明らかにした。

 会見はマクデブルクの市当局、警察、検察の幹部が共同で開いた。市によると、21日夕時点で死亡が確認されたのは、9歳の子ども1人と大人4人。負傷者は少なくとも200人に上り、15カ所の病院で手当てを受けている。重傷者は41人で、犠牲者が今後増える可能性もある。

 警察によると、事件の第一報は20日午後7時2分に入った。容疑者の男は、救急用の道路としてコンクリートのブロックが設置されていない地点からクリスマスマーケットの会場に侵入。現場を警備していた警察に取り押さえられるまでの約3分間に車を暴走させて市民を襲撃したとみられる。警察幹部は会見で「単独犯とみている」と述べた。

 DPA通信など複数の独メデ…

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