パリ五輪に続き、連日熱戦が伝えられるパリ・パラリンピック。3年前の東京五輪は、コロナ禍でほとんどのスポーツが無観客開催、その後の汚職事件と、当初掲げられた「復興五輪」とはかけ離れた形で人々の記憶に残った。「それならば俺が東京五輪のレガシーをつくる」と立ち上がり、新しいスポーツづくりに情熱を注ぐ85歳の男性がいる。
男性は赤間利晴さん。東京五輪のとき、赤間さんが住む福島市では野球とソフトボールの開幕試合があり、2競技とも日本が金メダルを獲得した。「福島でスタートした五輪で選手らが頑張ってくれた。感激を形に残して恩返ししないと」。赤間さんはそう思った。
高齢者が楽しめるスポーツが少ない
ソフトボールの球を使ったスポーツを次々と考え出し、五輪とパラリンピックにちなんで「オリパスポーツ」と総称した。
種目は八つ。原則としてソフトボールの投手と同じように下手で投げ、左右の手を交互に使う。例えば「オリパボウル」は、五輪にちなみ五重の輪の的にボールを投げて中心に近いほど高得点というルールだ。
アイデアがあふれ出るという赤間さん。息子さんに贈られたパソコンが活動の幅を広げました。
このほかに、つり下げた長さ…