「追悼のあかり」のろうそくに点火する人たち=2024年4月24日午後5時52分、兵庫県尼崎市、水野義則撮影

 乗客106人と運転士が死亡し、乗客562人が負傷したJR宝塚線(福知山線)脱線事故から25日で19年になる。兵庫県尼崎市の事故現場にある追悼施設「祈りの杜(もり)」では24日夜、犠牲者をしのぶ「追悼のあかり」があった。

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 参加した遺族らがともした約750本のろうそくの明かりで、「2005.4.25 わすれない」の文字などが浮かび上がった。事故で義弟を亡くした上田誠さん(57)らが2015年から始め、今年で10回目。

 上田さんは「事故を風化させず、伝えていくことは残された遺族の使命だと思っています」と語った。25日には祈りの杜でJR西日本が主催する追悼慰霊式がある。(瀬戸口和秀)

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