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口頭弁論に出廷する原告男性(中央)と弁護団=2024年11月18日、札幌地裁、上保晃平撮影
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 北海道恵庭市の牧場で長年虐待を受けていたとして、住み込みで働いていた知的障害のある男性3人が経営者家族と市を相手取り、計約9400万円の損害賠償を求めた訴訟の第6回口頭弁論が18日、札幌地裁(布施雄士裁判長)であった。原告の一人が初めて出廷し、顔を出して取材にも応じた。

 出廷した男性は、道内の60代男性。2001年12月から約20年間、恵庭市内の「遠藤牧場」で寝泊まりし、牛の世話などをしていた。

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 原告側は、3人が劣悪な生活環境に置かれた上、賃金が支払われず、障害年金も搾取されていたと主張。牧場側はお菓子やジュースを労働の対価として与えていたとし、市側は「虐待の事実を認識しておらず、隠蔽(いんぺい)もしていない」とする。

 男性はこれまで、傍聴席から裁判を見守ってきた。

 今年8月には朝日新聞の取材…

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