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活火山である吾妻山にある福島市町庭坂の高湯温泉で、源泉施設を点検するために山中に入ったホテル支配人ら3人が遭難し、18日に発見されましたが、死亡が確認されました。
福島県警や消防によると、現場では高濃度の硫化水素ガスが確認されたといいますが、どのような危険性があるのでしょうか。火山防災に詳しい同県の磐梯山噴火記念館の佐藤公(ひろし)館長(69)に聞きました。
低濃度だと腐った卵のにおい、高濃度になると無臭に
硫化水素ガスは火山ガスの一種です。日本各地の火山で地表に漏れ出ていて、高濃度の状態で吸い込むと一瞬で倒れてしまいます。
危険なのは、低濃度のときは腐った卵のような臭いがするのですが、濃度が高くなると無臭になること。気づかないうちに吸い込むことになります。
火山ガス、過去にも複数の死亡事故 源泉周辺は要注意
手元にあるデータでは、19…