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岩手県大船渡市の山林火災は3日目も延焼が続き、鎮圧の見通しが立っていない。市は20日夜から避難所を開設し、田浜地域62世帯157人に避難指示を発令した。焼失面積は21日午前7時現在、225ヘクタールで、さらに拡大している。2002年以降最悪の被害である2017年5月の釜石市の山林火災(焼失面積413ヘクタール)に迫る被害になる恐れもある。
消火が難航した理由の一つが「焼失範囲が標高の高いところに点在している」(大船渡市の幹部)ことだった。正確な焼失面積の把握が難しく、風向きが集落がある北側とは反対方向だったため、準備はしていたものの避難指示までは至らないだろうというのが当初の市の見通しだった。
しかし、20日の消火活動が…