千葉県木更津市の富来田(ふくた)地区にある湧水(ゆうすい)地「いっせんぼく」の再生プロジェクトが進んでいる。11月30日には市民ワークショップが開かれ、20人ほどが富来田公民館から湧水地までの約1.7キロを歩き、周辺の自然といっせんぼくを活用する道を探った。
「1千もの湧き水がボクボクと湧き上がっていた」
いっせんぼくは、こんな言い伝えから名付けられたと伝わる。
貴重な自然環境は、紆余(うよ)曲折を経ながらも、長く守られてきた。
1989年には約50ヘクタールの宅地造成の計画が浮上した。92年には公園整備の計画があった。
だが、いずれも頓挫して、そのままの環境が守られた。
万葉集で歌われた地でもある
2009年には地元の手で散…