全国的にボウリング場が姿を消している。競技人口の減少や施設老朽化が影響する中、生き残りを模索する店の支えとなっているのが「健康ボウリング」。99歳のボウラーもひきつける魅力とは――。

 ピンクのボールがゆっくり転がり、ピンを倒していく。スペアやストライクをとると、仲間が近づいて声をかけた。

 佐賀市のボウリング場「ボウルアーガス」で笑顔を見せるのが西原ミサエさん(99)。90歳のころ、当時のグラウンドゴルフ仲間に誘われ、アーガスでの健康ボウリング教室に参加したのをきっかけに週1回、楽しむようになった。

 日本ボウリング場協会(東京)が、月1回以上プレーする高齢者を調べて発表する「長寿ボウラー番付」(男性80歳以上、女性75歳以上)によると、今年度の全国最高齢は100歳。99歳は西原さんのほかに全国で男性が3人いる。

 西原さんは一時は週に2~3回通い、ベストスコアは160を超えた。最近は週1ペースだが、自宅から5分ほどを歩いて通う。「とにかく楽しい。足が大丈夫な間は続けたい」

 健康ボウリングは、楽しみな…

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