清水建設が13日発表した2024年3月期決算は、本業のもうけを示す営業損益が246億円の赤字だった。546億円の黒字だった前年同期から大きく落ち込んだ。大型工事での資材価格や労務費の高騰が響いた。営業赤字になるのは1961年の上場以来初めて。
契約・着工から完成まで長期間かかる大型の工事で、資材価格の高騰が影響したほか、工期が逼迫(ひっぱく)する工事では労務費がかさんだ。売上高は前年同期比3.7%増の2兆55億円で、政策保有株の売却などで生じる特別利益を計上した結果、純利益は同65.0%減の171億円だった。
13日の会見で、東佳樹・代…