10月に始まったドラマ「マイダイアリー」(ABCテレビ・テレビ朝日系、日曜夜10時15分)。清原果耶さん演じる主人公が各話、学生時代の記憶を思い起こす物語です。若手の俳優陣が交わす言葉は、演技だと忘れるほど自然な響き。どうしてなんでしょうか。企画・プロデュースを手がける清水一幸さんが、しゃべっちゃいます。
コラム「ABC発 しゃべっちゃいます」
日曜夜10時のこの枠は、企画をしっかり立ててからキャスティングを考えています。脚本の兵藤るりさんと、今作の企画を考えるときにこんな話をしました。
コロナ禍で、大学生の中にはキャンパスへ通わずに卒業したり、途中でやめたりする人もいた。これからの人には大学の楽しさを、上の世代には得た仲間のかけがえのなさを伝える物語ができたら面白いですねと。
そして主演を清原果耶さんに、とも。正直な話、かなり前から物語の骨格はできていて、清原さんに引き受けていただけるタイミングが、この10月クールでした。ようやく実現しました。
清原さん演じる恩村(おのむら)優希は、社会人1年目。ふとした瞬間に学生時代の記憶を思い返します。暗いわけでもなく、はしゃぐ瞬間もある。その「普通」な部分を表現できる俳優は、清原さんしかいなかった。
それに、清原さんが同年代の俳優とお芝居をする作品って、今まであまりないんです。そういう中でみせる清原さんというのを、見てみたいという気持ちもありました。
「幸運」という、佐野勇斗さんら同世代の共演者についても、しゃべっちゃいます。
ドラマのキャスティングとい…