深圳日本人学校近くの路上。厳重な警備が敷かれていた=2024年10月15日、中国・広東省深圳市、小早川遥平撮影

 中国広東省の深圳日本人学校の男児が登校中に刃物で刺されて死亡した事件から、18日で1カ月になる。中国側から犯行動機につながる説明はなく、安全対策は手探りの状態だ。中国では無差別殺傷事件が続いており、不安の声も聞かれる。

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 同校は今週から約1カ月ぶりに通学による授業を再開させた。事件の起きた朝の通学時間帯には、警察犬や防護盾、さすまたなどを携えた警察官や警備員が多数配置され、学校周辺は厳重な警備が敷かれていた。

保護者「不安払拭されず」

 登校再開に時間をかけたのは、小・中学生が合わせて約260人と学校の規模が小さく、男児を知る子や同じ通学路を使う子も多かったことから、安全対策とともに子どもの心のケアを優先してきたためだ。

 当面1カ月を学校の通常化に…

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