マンションの立体駐車場を調べる消防隊員=2021年4月15日午後7時48分、東京都新宿区下落合4丁目、伊藤進之介撮影

 東京都新宿区のマンション地下1階の立体駐車場で2021年4月、消火設備が作動し、天井板の張り替え工事をしていた作業員4人が死亡し、1人が重症となった事故で、警視庁は7日にも、工事を請け負った施工会社社員で現場代理人の男性(60)を業務上過失致死傷容疑で書類送検する。捜査関係者への取材で分かった。「起動ボタンを押さなければ二酸化炭素は噴出しないと思っていた」などと供述しているという。

 事故は21年4月15日午後4時半ごろ、新宿区下落合4丁目のマンション地下1階の立体駐車場で発生。消火設備から噴出する二酸化炭素が充満し、27~59歳の男性作業員4人が二酸化炭素中毒で死亡し、1人が重症となった。

 消火設備は、火災を感知すると、酸素濃度を下げるために二酸化炭素を噴射する仕組みだった。火災の感知には、天井に設置された熱感知器と煙感知器が両方とも反応する必要があった。

 捜査関係者によると、天井板…

共有
Exit mobile version