福岡県宗像市沖で10日朝に発生した海上自衛隊の掃海艇「うくしま」の火災は、その後も延焼を続け、発生から1日近く経って船体は海中に沈没した。なぜ出火し、延焼をくい止めることができなかったのか。
「このまま延焼が続くと沈没する可能性がある」「(乗組員が)甲板に立っていられないくらいの熱風だった」
日曜の夜に緊急会見を開いた海自トップの斎藤聡・海上幕僚長の表情は硬かった。
- 海自掃海艇「うくしま」で火災、その後に沈没
うくしまが沈没したのは約12時間後の11日朝だった。海自艦艇の沈没は1966年以来のことだ。
海自は、船底近くにあるエンジンルームが出火元とみている。行方不明の3等海曹と、病院搬送されたもう1人の隊員の計2人が当直勤務をしていた。
進水から23年のうくしまは…