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原子力規制委員会は28日、北海道電力泊原発3号機(北海道泊村)の再稼働に向けた審査会合を開き、議論をほぼ終えた。今後は審査で指摘された点を修正した書類を北海道電が出し、規制委が新規制基準への適合を認める審査書案をとりまとめる見通し。
適合と認められれば、11原発18基目となる。北海道電は約5150億円をかけ、2027年3月までに防潮堤などの安全対策工事を完了させる方針。早ければ、27年夏にも再稼働する可能性がある。
北海道電は13年7月、泊原発1~3号機の審査を申請。同じタイミングで申請があった他原発はすでに審査が終わり、再稼働しているのに対して、泊3号機の審査は難航した。敷地内の断層をめぐる北海道電側の立証などに時間がかかり、審査期間は11年を超えている。