土俵で泣いたり笑ったりする豆力士=岩手県花巻市、三浦英之撮影
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 子どもの健やかな成長を願う「第36回毘沙門まつり・全国泣き相撲大会」が4日、岩手県花巻市であった。

 「よっ、よっ」という掛け声に合わせ、生後6カ月から1歳半までの豆力士たちが、親方に抱かれて土俵に上がり、顔を近づけ勝負した。5日まで行われ、今年は全国から約620人が参加する。

 泣いた方が負け。「目覚め泣き」「ほほ笑み返し」などの決まり手がアナウンスされる度に、会場は子どもの泣き声と大人たちの笑い声であふれた。

 千葉県松戸市から参加した渡辺衣真(えま)ちゃん(10カ月)の母彬衣(よしえ)さん(38)は「始まる前から大泣きしていたが、土俵に上がった途端にびっくりして泣きやんでしまった。健康第一で、みんなに愛される子に育ってほしい」と願った。(三浦英之)

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