クリームシチューを作るボランティア=2024年1月23日、石川県能登町の町立宇出津小学校、熊本支援チーム提供
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 能登半島地震で被災した小中高校生のために、ボランティアたちが給食を作った。その数は2カ月で2万4千食を超えた。中心になったのは、熊本地震と東日本大震災の経験者だった。

 「熊本支援チーム」は2011年に起きた東日本大震災の被災地を支援するため、熊本で生まれた。8年前の熊本地震ではメンバーが被災者になりながら活動。20年からは、支援が入りにくい地域に有償のボランティアを送って被災地を支えている。

 転機を迎えたのは20年7月の熊本豪雨だった。その年の春から、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、県外からボランティアが入れなくなっていた。県内だけでどう支援するか。考えたのが「有償ボランティア」だった。

 コロナで登校もアルバイトも…

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