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東京の宇宙ベンチャー「ダイモン」が開発した月面探査車「YAOKI(ヤオキ)」が日本時間27日、米企業の着陸船に載せられ、月に打ち上げられた。約8日後に月に着陸する見通しで、順調にいけば、民間が開発した探査車として世界で初めて月面を走ることになる。
ヤオキは27日午前9時、米スペースXのロケット「ファルコン9」により、米インテュイティブ・マシーンズの着陸船に搭載されて打ち上げられた。3月6日ごろ着陸し、その約5日後に着陸船から離れ、地球からの遠隔操作で月を走る予定だ。月の表面を撮影し、画像を地球に送るという。
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打ち上げの様子を大型スクリーンで見守っていた関係者らからは、歓声が上がった。ダイモンの中島紳一郎社長(58)は「まずはほっとしたが、探査が成功するまで気は抜けない。今後は毎年ヤオキを打ち上げ、数年後には100機を月に送り込みたい」と話した。
ヤオキは全長、全幅ともに1…