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奈良県天理市の萱生町と成願寺町にまたがるマバカ古墳(全長約74メートル)を発掘調査していた天理市教育委員会は20日、墳丘の裾を2カ所で確認したと発表した。同古墳は最古級の前方後円墳とみられるが、墳丘の形が大きく改変されており、調査成果は本来の形の復元に役立ちそうだ。
マバカ古墳では、奈良県立橿原考古学研究所が2002年に実施した発掘調査で前方部の裾を確認。その周囲にある小石が敷かれた濠(ほり)状の区画から3世紀前半の土器が出土し、古墳時代の初期に築造された可能性が高まった。
天理市教委は将来的に国史跡「大和(おおやまと)古墳群」に追加指定することを目指して、21年から同古墳の調査を始めた。
23年度の発掘調査では、前…