シャンゼリゼ通りにはパリ五輪グッズショップが開店。5ユーロのペンやノートから、800ユーロのぬいぐるみまで、様々な価格のグッズが販売されている=2024年6月、ロイター

 歴史的な円安は26日に開幕するパリ五輪にも影響する。日本からの旅費が刻々と値上がりし、現地で節約せざるを得ない観戦客がいる一方、400万円を超える高額の観戦ツアーも登場し、売れ行きは活況だという。

 「飛行機とホテルだけで60万円もする」

 大阪府吹田市の会社員男性(36)は3月、旅行会社でパリへの旅費を見積もった際にがくぜんとした。昨年5月に卓球女子団体決勝のチケット(約4万3千円)を購入。6泊9日を予定するが、ホテルは1泊あたり約5万円した。

 男性は2021年の東京五輪でもバレーボールのチケットを買ったが、無観客で観戦できなかった。「パリこそは」と、今回は思い切って支払いを済ませたという。

 ただ、航空券の購入後も円安は進み、7月には173円台半ばとなり、ユーロが導入された1999年以降の最安値を更新した。男性は「買い物はできなさそうだな」と思いながらも、日本人選手のメダル獲得に期待する。

現地で毎回観戦の女性、「プライスレス」

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