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9日、米大統領専用機上で記者団に話すトランプ大統領=ロイター

 トランプ米大統領による関税の連打が止まらない。25%の鉄鋼・アルミ関税を打ち出したのに加え、「相互関税」を近く発表する考えも明言。全世界への一律関税構想に近いものになる可能性がある。一方、中国は10日、通告通り「トランプ関税」への対抗措置に乗り出した。

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 就任直後にトランプ氏がまず着手したのは、国・地域に着目した関税だ。対象には、トランプ氏が問題視する米国の貿易赤字の主要相手国がずらりと並ぶ。

 今月1日には、中国(貿易赤字の相手国1位)に10%の追加関税、メキシコ(2位)とカナダ(9位)には25%の関税をかける大統領令にそれぞれ署名した。

 メキシコとカナダは圧力に耐えきれず、国境対策の強化などを約束し、発動はぎりぎりで猶予された。中国に対しては4日、実際に追加関税を発動した。

 トランプ氏はアイルランド(…

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