2024年6月10日、ドイツ・ベルリンで、記者会見に臨むフォンデアライエン欧州委員長=ロイター

 欧州連合(EU)の加盟27カ国で実施された欧州議会選で右翼政党などの会派が躍進したことを受けて、EUの行政を担う欧州委員会の委員長人事が揺れている。現職のフォンデアライエン氏の続投が有力視されているが、加盟国の首脳は非公式会合を開いてEUの次期幹部人事を協議。人事を最終承認する議会の動向が注目されている。

 非公式会合は17日にブリュッセルで開催。10月末に任期満了となる欧州委員長や首脳会議常任議長、EUの外相にあたる外交安全保障上級代表などの次期候補について議論した。

 次期欧州委員長を巡っては、マクロン仏大統領の側近が5月、メディアのインタビューでイタリアのドラギ元首相を推す趣旨の発言をして波紋を呼んだ。

 しかし、欧州議会選でマクロ…

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