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トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領がロシアのウクライナ侵攻の終結に向けた交渉開始で合意したことを受け、独仏英などの欧州主要6カ国と欧州連合(EU)の欧州委員会などは12日、「ウクライナと欧州はいかなる交渉にも参加しなければならない」とする共同声明を発表した。米ロの利害が優先される形で交渉が進むことを警戒した動きとみられる。
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イタリア、スペイン、ポーランドも加わった声明では「我々の共通の目標はウクライナを強い立場に置くことであるべきだ」として、ウクライナと欧州諸国の関与が不可欠だと訴えた。さらに「ウクライナにおける公正で永続的な平和が、強固な大西洋をまたいだ安全保障の必要条件だ」と強調。ウクライナ側に不利な条件で交渉が進まないように、くぎを刺した格好だ。
EUの外相にあたるカラス外交安全保障上級代表は同日、X(旧ツイッター)でこの声明とともに「いかなる交渉においても欧州は中心的な役割を担わなければならない」とのメッセージを投稿した。ウクライナの隣国ポーランドのトゥスク首相もXで「私たちに必要なのは公正な平和だ。ウクライナ、欧州、米国はこのために一緒に取り組むべきだ。一緒にだ」と強調した。