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羽田空港に着き、帰国した日本被団協の代表団。手前は田中重光さん、続いて田中熙巳さん、箕牧智之さん=2024年12月13日午前8時47分、羽田空港、興野優平撮影
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 ノーベル平和賞の授賞式のため、ノルウェー・オスロを訪れていた日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の代表団が13日朝、羽田空港に着いた。機内では受賞を祝うアナウンスが流れ、乗客たちから拍手が送られた。

 早朝、羽田空港に近づくスカンジナビア航空機内でアナウンスが流れた。「ノーベル平和賞受賞の日本原水爆被害者団体協議会のみなさま、おめでとうございます。生涯をかけて行ってきた貴重な活動に深く感謝し、核兵器も戦争もない平和な世界が1日も早く訪れるよう、心から祈ります」

 機内はしばらくの間、乗客たちの温かい拍手に包まれた。

 代表委員の田中熙巳さん(92)は「たまたま乗っていた乗客に心を寄せて、頑張ってと励ましてくれた。これはうれしいですよ」と笑顔だった。

 日本被団協は8日朝に羽田空港から出国。現地では国内外メディアの取材、首相や議長との面会など、授賞式以外にも数多くの行事をこなした。

 岐阜県の木戸季市さん(84)は帰国前、「現地でたくさんの言葉を聞き、改めて緊張感が高まった。核兵器をなくすため、生きていきたい」と話していた。

 広島から参加した田中聡司さん(80)は授賞式翌日に現地の市民らとの交流も経験した。「受賞を糧に、新たな出発です」

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