【対局中継】解説・加藤一二三九段 横山大樹・朝日アマ名人-慶田義法選手【第46期朝日アマチュア将棋名人戦三番勝負・2日目】

朝日アマ名人三番勝負の第3局に臨む横山大樹さん=2024年6月2日午後1時29分、東京都中央区、杉村和将撮影

 第46期朝日アマチュア将棋名人戦三番勝負(朝日新聞社主催、日本将棋連盟後援、日本アマチュア将棋連盟協力、HEROZ協賛)は2日、東京都中央区の朝日新聞東京本社で前日に引き続き第2局と第3局が指され、横山大樹・朝日アマ名人(34)=札幌市、会社員=が、挑戦者の慶田義法さん(32)=兵庫県加古川市、将棋講師=に2勝1敗で勝ち越してタイトルを防衛した。

 横山さんは昨期、歴代最多の6連覇を達成。今期で7連覇となり、最多記録を更新した。

 第2局は慶田さんが勝利し、1勝1敗で迎えた第3局は優劣不明の際どい終盤戦となったが、横山さんが緩急織り交ぜた攻めでリードを奪い、熱戦を制した。

 横山さんは「1局目は苦しい時間が長く、2局目では序盤から悪い手を指してしまい前向きになれなかったが、あきらめずにがんばれば最後チャンスが来るかもしれないと思っていた。苦しかったので結果が幸いしたのが信じられない」と話した。

 慶田さんは「考えてもなかなか正解が出せない難解な局面が続き、長考の後に間違えてしまった。自分の課題ばかりが出てしまう対局が続いたので、これを糧にしたい」と話した。(杉村和将)

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