紅(あか)テントの前に立つ唐十郎さん=2002年10月4日、東京都新宿区西新宿、鬼室黎撮影
  • 写真・図版

 1960年代、アングラ演劇の旗手として、エネルギッシュに若者たちをリードした唐十郎さんが4日、84歳で亡くなった。

 権力や既存の路線にあらがう闘士だった。60年代前半、演劇活動の資金を作るため、後に妻となる俳優の故李麗仙さんとキャバレーの金粉ショーで全国を巡業。67年に東京・新宿の花園神社境内に初めて紅(あか)テントを建てて公演し、フーテン族やフォークゲリラが集う新宿の若者文化の象徴となった。

 地元の反発に遭い神社を追わ…

共有
Exit mobile version