写真・図版
生活習慣改善アプリ「Well-BeingYU」のホームページ

 生活習慣の改善に役立つアプリ「Well-BeingYU」(ウェルビーイングユー)を山形大が開発し、公開した。健康診断の結果などを入力すると病気のリスクを把握したり、医師らの助言を受けたりでき、「スマホで気軽に利用を」と呼びかけている。

 心身の健康や幸福を意味するウェルビーイングを向上させるため、山形大Well-Being研究所がLINEアプリとして開発した。

 アプリには、山形大が県内7市1町の住民健診受診者2万人を継続調査している「山形コホート研究」に基づく予測機能を搭載。健康診断の結果を入力すると、今後5年間のがん、脳卒中、死亡、要介護のリスク(参考値)を確認できる。

 日々の生活習慣を入力すると、対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」がすぐに返事をして助言。さらに、医師らが週に1回、入力内容を見た上で個別に改善すべき点などを届ける。アプリ利用者限定のYouTubeチャンネルでは、同大の教員や医療従事者らが健康ノウハウや最新の研究成果などを伝える。

 アプリは今後も情報や機能を追加していく。山形大学術研究院の今田恒夫教授(公衆衛生学・衛生学)は「AIには、さわやかイケメン風、熱血部活動の監督風などのキャラクターがあり、選ぶと好みの言葉でメッセージが来る。楽しみながら健康づくりをしてほしい」と話す。

 Well-BeingYUのホームページ(https://wellbeing-yu.com/)にあるQRコードや「友だち追加」ボタンから利用できる。匿名(ニックネーム)でアカウントを登録できるため個人は特定されない。

共有